6角形で描く!かんたん目の描き方を5ステップでイラスト解説
この記事で分かること
- 目の描き方が分からない
- 目が上手く描けるようになりたいです!
- 目を描くときは何を意識したらいいの?
このような悩みや疑問を解決する記事を書きました。
目の描き方は難しいイメージがあるかもしれません。しかし、この記事の「6角形に置き換えて考える」という描き方を実践すると意外と簡単です。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく5つのステップに分けて目の描き方について解説していきます。
目の描き方を学ぶことで魅力的なキャライラストや、キャラの描き分けができるようになりますよ。
目を構成する6つの要素
まず目の描き方を紹介する前に、目を構成する要素を解説します。
目をパーツ分けすると以下の6つのパーツ要素に分けることができます。
- まぶた
- 目玉
- 瞳(瞳孔)
- 虹彩
- ハイライト
- 眉毛
これらのパーツ要素が、目の描き方では重要になってきます。
眉毛の太さの違いで女性らしさや、強い男らしさを表現できますし、目の色を変えることによってキャラクターに特徴を持たせることもできます。
目のパーツ要素はどれも重要ですが、特にまぶた(まつ毛)の部分は目を描くうえでもっとも重要なパーツです。
まぶたは目のカタチをつくる部分なので、まぶたをどのように描くかでキャラクターの雰囲気が変わってきます。
目の描き方は「まぶた」が重要
目を描くときは、まぶたのカタチやまつ毛部分の太さ次第でキャラクターの印象が大きく変わってきます。
キャラクターの描き分けをしたいときは、目のまぶた部分の描き方を意識することで様々な個性の描き分けをすることができるようになります。
まぶたのカタチはキャラクターの個性表現に大きく役立ち、クールな感じや眠そうな感じも表現することができます。
- 濃いまつ毛の丸い目:カワイイキャラ
- 横長の鋭いツリ目:かっこいいキャラ
- まぶたが閉じ気味の目:気だるげなキャラ などなど
特にかわいいキャラでは、まつ毛を濃く描くことでよりかわいく仕上げることができますね。
シワなどの感じから年齢の違いも表現することができます。
目の描き方次第では、かわいいキャラにもできますし、カッコいいキャラにも描くことができます。
目の描き方を5ステップでイラスト解説
それでは実際に目の描き方を5つのかんたんなステップで紹介していきます。
同じように目のイラストを描きながら読んでいくと、より理解できると思います。
ステップ1:目のカタチを6角形で考える
目のカタチを6角形で考えることで簡単に目が描けるようになります。
- 右目と左目のキョリは目の幅と同じくらいあける
- 男性の目:すこし横長に描く
- 女性の目:丸になるように描く
リアルな目でもデフォルメした目でも、右目と左目のキョリは目の幅と同じくらいあけるのが基本です。
そして、男性の目ではすこし横長に、女性の目では縦横比がおなじくらいの丸いカタチで描くことで、それぞれカッコいい、カワイイ、目を描くことができます。
目じりと呼ばれる目の外側端の頂点を上げるか下げるかすることでツリ目やタレ目を表現することができます。ツリ目ではよりクールに、タレ目ではよりキュートに仕上げることができるのでぜひ覚えておきましょう。
また、目のカタチを描く段階で瞳部分の下書きを描いておくと後々の作業が楽になります。
ステップ2:まゆ毛を描く
次に、まゆ毛を描いていきましょう。
- 男性のまゆ毛:太くて力強い
- 女性のまゆ毛:細くてやわらかい
まゆ毛の太さで男女の違いを描き分けることができます。
太いまゆ毛は男らしい力強さを表現できます。一方で、細くてやわらかいまゆ毛は女性らしい美しさやかわいらしさを表現できます。
ステップ3:まぶたを描きこむ
さきほどの6角形で描いた目の下書きをもとに、まぶた部分を描き込んでいきましょう。6角形の下2つの辺をのぞいた合計4つの辺がまつ毛になっているのがわかるでしょうか。
- 男性の目:まつ毛部分を濃くし過ぎない
- 女性の目:まつ毛を濃く描く
最初の方でも説明しましたが、まつ毛を濃く描くことによってよりカワイイ目を描くことができます。まつ毛にハネを加えるなどしてより個性を出すのもいい方法だと思います。
また、男女ともにまつ毛の先端は細く描きましょう。そのように描くことで、スタイリッシュな感じが出て全体のバランスもよくなります。
ステップ4:瞳を描きこむ
目の魅力をより引き出すパーツの瞳を描いていきましょう。
瞳の描き方では、男性と女性の描き方の違いはとくにないので、意識するポイントは共通しています。
瞳の中心には瞳孔という黒い丸の部分があります。この瞳孔は怒ったときや驚いたときに小さくなり、興味をしめしたり喜んだりしたときに大きくなる、という性質があります。そのため、表情の描き分けをするときに意識したいポイントですね。
ほかにもポイントとして、瞳の影があります。目は上からまぶたが覆っているため少し影ができます。なので、瞳の上部分は少し暗くなるので意識して描きましょう。
ステップ5:ハイライトなどを描きこむ
瞳にはより魅力を出す要素に虹彩とハイライトがあります。最後の仕上げに描いていきましょう。
虹彩(こうさい、英: Iris)は、脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、角膜と水晶体の間にある薄い膜。瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割を持つ。瞳孔がカメラの絞りの開口部に相当する。
虹彩-Wikipedia
虹彩とは目の膜の部分です。描き方は瞳の中心に向かって数本のラインを引くことで描くことができます。
虹彩を描き込むことによってリアルな目を描くことができます。逆にデフォルメしたイラストではあまり描き込まない場合も多いです。
最後にハイライトを描いて完成です。ハイライトを描く時は、光源の方向に光の反射を描くように意識しましょう。
よりうまく目を描くためのコツ3つ
よりうまく目を描くために意識したい目の描き方のコツを3つ紹介します。
実際に私がキャラクターをデザインする時にも意識する内容なのでぜひ参考にしてみてください
コツ1:6角形のアタリを丁寧に描く
この記事では目のカタチを6角形に見立てて解説しました。
その6角形のアタリをしっかり描くことで、清書時の目のカタチが大きくぶれることなく目を描くことができます。
アタリはガイドラインの役割をしているので、丁寧に描くのが大切なコツです。
コツ2:目とまゆ毛のキョリを近めに描く
目とまゆの上下距離が近いと美形の目元にみえます。
実際に海外の俳優などの写真を見てみると、目と眉の距離が近い人が多いんじゃないでしょうか。
これを逆手に取って、目と眉の距離を離して描くと気の抜けたようなマヌケ顔を描くこともできるので面白いですよ。
コツ3:目の下側輪郭線は薄めに描く
目の輪郭を描く時に、上と下の輪郭線の太さがおなじくらいの人が多いんじゃないでしょうか。
目の下まつ毛は上まつ毛に比べて薄いので、目の下側輪郭線が太く描かれていると違和感があります。
実際の目の写真も観察してみながら、輪郭線の太さを意識して目を描いてみましょう。
目の描き方まとめ
キャラクターイラストでは、個性や特徴を出すために目の描き方が重要になってきます。そこで今回は目の描き方を初心者の方でもわかりやすいように6角形のカタチに考えて目を描く方法を紹介しました。
目の描き方がわかってくると、さまざまなキャラクターを目で描き分けることができるようになるので、イラストを描くことがもっと楽しくなります。