四角でかんたん!パースで立体感のある絵の描き方4ステップ
この記事で分かること
- パースって何ですか?
- 立体感のある絵を描きたい
- パースを活用して絵の迫力を出したい
今回このような疑問、悩みを解決する記事を書きました。
絵の練習や勉強をしたことがある人なら「パース」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
絵の迫力や立体感において重要な「パース」ですが、「パース」ってなに?と聞かれると実際よくわかんないかもっって人は多いんじゃないでしょうか。
この記事では四角形でとらえる「パース」の解説と、「パース」を生かした立体感のある絵の描き方をわかりやすく紹介していきます。
パースについて理解すれば、いままでのイラストがより立体的かつ迫力のあるものになりますよ。
パースとは何?
パースとは、英語のPerspective(パースペクティブ)を略した言葉です。日本語では「遠近法」や「透視図法」のことをいいます。
一般にパースというと、透視図法のような、水平線、消失点などを用いてして奥行きを出す技法のことだったわけです。
透視図法は、中学校の授業などで聞いたことがあるんじゃないでしょうか。二点透視図法とかの遠近法が透視図法の1つです。
実は多くの人が学校の授業でパースについて勉強していたんですね~。
透視図法は少し難しい
2点透視図法などの透視図法を使えばパース表現をすることはできます。
透視図法を覚えておくのはいいことですが、パース表現をするには少し手間かつ使いこなすのが少し難しいです。美術の授業で苦戦していた皆さんならよくわかるはず。
そこで今回は、透視図法の描き方によってできる四角形をガイドとして覚えることで簡単にパースを表現する方法を紹介していきます。
四角形ガイドでパースを簡単に学ぶ4ステップ
四角形をガイドとして考えることでカンタンにパースの仕組みを学ぶことができます。
四角形ガイドからパースを活用し、イラストの迫力を出していきましょう。
ステップ1:四角形から消失点を使った透視図法を学ぶ
分かりやすく2つの四角形を描いてみました。対辺がすべて平行の立方体と対辺がすべて平行じゃない立方体の2つです。
すべての辺が平行な四角形に比べて、平行でない辺を持つ四角形のほうが立体感や迫力が強く感じられるのではないでしょうか。
もう少し詳しく解説していきます。
平行でない辺を持つ四角形には、見えていないだけで実は消失点というものが存在します。消失点を持つ辺はその点に集中して辺が描かれますので、自然と対辺が平行じゃない四角形になるというわけです。
四角形が消失点をもつことで、奥行きが生まれ立体感が増すというわけです。このような空間表現、つまり遠近法or透視図法が「パース」の表現になります。
ステップ2:四角形ガイドは辺を平行にしないと立体感が増す
辺が平行ではない四角形の描き方次第では迫力のある絵を描くことができます。
平行ではない辺を増やすことによって消失点も増えてきより立体的に変化します。立体感が増すということはその分迫力も増すことにつながりますね。
2点透視図法などで描かれた四角形も同じように平行でない辺を持っています。透視図法の描き方を学ぶよりも、辺が平行でない四角形を意識することで分かりやすくパースの感覚がつかめるはずです。
ステップ3:四角形と消失点の位置関係でアイレベルを学ぶ
パースにおいて大事な要素のひとつに「アイレベル」というものがあります。
アイレベルを簡単に説明すると目線の高さですね。アイレベルはほとんどの場合、対象物と消失点(水平線)の位置関係から理解することができます。
さきほどの四角形では、四角形の位置に対して消失点(水平線)が上にあったので四角よりも目線の位置が高いのが分かるかと思います。
逆に四角形の位置に対して消失点(水平線)が下にあると、四角形の位置よりも目線が低いのが分かります。
イラストにおいては、街並みを見下ろすときなどはアイレベルを高くし、ロボットなどの巨大なものを見上げる描写においてはアイレベルを低くするとシーンに合った迫力を演出することができます。
ステップ4:四角形ガイドをもとにパースを生かした絵を描く
これまで四角形でパースを解説していきましたが、これらの四角形をガイドとして活用しパースを意識したイラストを描いていきましょう。
四角形をマス目に分けることでより細かなパース感覚が把握できます。
あとはガイドに沿ってキャラクターや、背景のオブジェクトなどを描いていきましょう。
四角形を意識することでカンタンにパースのあるイラストを描くことができます。