ポリペイントの使い方 ZBrushで3Dモデルに色を塗ろう
- ZBrushでつくった作品に色を付けたい
- 作品の素材、質感を変えたいです
- ポリペイント機能について教えてください
このような悩みに答えていきます。
ZBrushでCG作品をつくっていくと色をつけたり質感を変えたりしたくなると思います。そこで、ポリペイントという機能を使うとカンタンに楽しく作品に色を付けることができます。
この記事では、ポリペイントでの色の付け方や質感(マテリアル)の変え方を解説していきます。
ポリペイントを使って、ZBrushで作った作品に色をつけていきましょう!
ZBrushのポリペイントについて
まずはじめに、ZBrushのポリペイント機能はテクスチャに直接色を塗る機能ではないことに注意が必要です。(他のソフトを使用することで頂点カラーをテクスチャに変換することは一応できます)
ポリペイント機能はCG専門用語で頂点カラーという方式でモデルに色を付けています。頂点カラーとは、ポリゴンの各頂点に色を持たせる機能であり一般的なテクスチャカラーとは異なるので覚えておきましょう。
実際にCGモデルに直接色を塗ってテクスチャを作成できるソフトはSubstancePainterが代表的です。
ポリペイントの使い方
ポリペイントの使い方は簡単です。ブラシプリセット内のPaintブラシを使用することでZbrsuh内でモデルに色を付けることができます。
色の塗り方
さきほどのPaintブラシを選択したら、メニュー上部のRGB強度のスライドとRGBという項目がオンになると思います。この状態になったらCGモデルに色を塗ることができます。
ポリペイントは頂点に色をつける方法だと先ほど説明しました。そのため、モデルのポリゴン数が少ないとポリペイントの画質が粗くなります。
綺麗にポリペイントを行いたい場合は、サブディバイドレベルを上げるなどしてモデルのポリゴン数を上げてみましょう。
色を選ぶ
左側のカラーパレットから塗りたい色を選ぶことで、好きな色を塗ることができます。ショートカットのCキーを押すと、カーソルで選択している部分のカラーをスポイトすることができるので覚えておきましょう。
塗りつぶしをする
上部メニューの カラー>FillObject を選択することでモデル全体を塗りつぶすことができます。
マスキング機能のAOによるマスクと組み合わせて黒に塗りつぶすことで、かんたんにスミ入れをすることもできるので参考にしてみてください。
マテリアルの塗り方
ポリペイントではモデルに色を塗るだけでなく、ブラシで塗った部分のマテリアルを変えることもできます。
さきほどの上部メニューRGBボタンの隣にMのボタンがあると思います。そのMボタンをオンにすることでマテリアルのペイントが可能になります。ちなみにMRGBボタンをオンにするとマテリアルとカラーを同時にペイントできます。
マテリアルをペイントしたときにマテリアル境界がガタガタになりますが、レンダー>レンダー設定>マテリアルブレンド半径 の数値を高くすることでBPRレンダリング時のみではありますがマテリアル境界がぼかされてひょうじされます。
ポリペイントのカラーをオフにする
ポリペイントで着色したモデルは、カラーを変更した時にリアルタイムで色が変更したりマテリアルが変わったりしなくなります。
ZBrushサブツールメニューの目玉アイコンの隣にある筆のアイコンをクリックしてオフにすることでポリペイントを無効にできます。この状態だとリアルタイムでカラーやマテリアルの変更を確認することができます。
また、ポリペイント情報を完全にリセットしたい場合は、マテリアルをFlatColorに変更してMRGBをオンにした状態でカラーからFillObjectを選択しましょう。これによってポリペイントをリセットできます。
色塗りの配色にはジェネレーターを活用しよう
ZBrushのポリペイントで色をつけるときに気を付けたいのは配色ですよね。
造形には自信があるけど、配色についてはすこし苦手かもという人も少なくはないはず。
当サイトでは配色を自動で生成してくれるカラージェネレーターサイトを紹介しています。良いかんじの配色を見つけたいひとはぜひ活用してみてください。
まとめ
ZBrushでは直感的にモデリングができるほか、かんたんにCGモデルに色を付けたりマテリアルを変えたりできます。
実際のゲーム開発で行うテクスチャーの作成とは形式が違いますが、色がついたモデルを確認したい時などにはポリペイントはとても便利です。
ポリペイントの使い方を覚えて、ZburshでつくったCGモデルに色を付けてみましょう!