プロが使うMayaのショートカット44選【 ゲーム会社モデラーが厳選】
- Mayaのショートカットを知りたい
- モデリングスピードを上げたい
- 効率よくMayaを操作できるようになりたい
Mayaの操作に慣れてきたら、もっと効率よくモデリングができるようになりたいですよね。
そこでおすすめなのがショートカット操作を覚えることです。Mayaにはいろいろな機能があるのでショートカットもそれなりに多いです。
そこで今回は、実際にゲーム会社ではたらく私が仕事でよく使うMayaのショートカット操作を厳選して紹介してきます。
Mayaでのモデリングスピードを上げたい人は、Mayaのショートカットを覚えるだけで今までより効率よく作業ができるようになりますよ。
作業を戻すなどショートカット3種
Z | 元に戻す |
Shift + Z | 戻したものをやり直し |
G | 作業コマンドを繰り返す |
作業を戻すショートカットはよく使用します。多くのソフトウェアではCtrl+Zで戻すことが多いですが、Mayaでは「Z」キーで元に戻すことができます。
Gキーの繰り返しショートカットも頻繁に使います。ショートカットがない作業なども、Gキーでコマンドを繰り返すことで効率よくモデリングをすることができます。
選択のショートカット11種
F7 | マルチコンポーネント選択 |
F8 | オブジェクト/コンポーネントモード切替 |
F9 | 頂点選択モード |
F10 | エッジ選択モード |
F11 | フェース選択モード |
F12 | UV選択モード |
B | ソフト選択 |
B長押し + 左クリックドラッグ | ソフト選択半径の変更 |
B長押し + ホイール中ボタンドラッグ | ソフト半径を0半径から変更 |
Shift + > | ポリゴンの選択領域を拡大 |
Shift + < | ポリゴンの選択領域を縮小 |
Mayaではファンクションキーの7~12までを使うことで選択モードをすばやく切り替えることができます。
Bキーでは選択モードをソフト選択に切り替えることができます。ソフト選択はMayaモデリングにおいて形状を調整するときによく使うので覚えておきましょう。
ピボット、マニピュレータのショートカット10種
D | ピボットのみ移動に切替 |
Q | 選択ツール |
W | 移動ツール |
E | 回転ツール |
R | スケールツール |
「+」 | マニピュレーターの大きさを拡大 |
「-」 | マニピュレーターの大きさを縮小 |
X長押し | グリッドにスナップ |
C長押し | カーブにスナップ |
V長押し | 頂点にスナップ |
モデルを移動や回転させたいときにピボットカーソルが表示されますが、モデルを移動させずにピボットカーソルだけ動かしたいときはDキーを使いましょう。
ピボットの編集タイプはQ、W、E、Rで変更できます。それぞれ隣同士で配置されているキーなのでMayaを使い続けていたら自然と覚えてくるショートカットだと思います。
スナップのショートカットはMayaモデリングのレベルを高めたい人はぜひ覚えておきたいですね。X、C、Vのそれぞれのキーを押しながら頂点などを移動させるとグリッドなどに吸い付きながら移動させることができます。
3つのキーも隣同士に配置されているので自然と覚えやすいと思います。
メッシュ表示のショートカット8種
1 | オリジナルメッシュ表示 |
2 | オリジナル+スムースメッシュ表示 |
3 | スムースメッシュ表示 |
4 | ワイヤーフレーム表示 |
5 | シェーディング表示 |
6 | テクスチャ有りのシェーディング表示 |
H | 選択項目の表示/非表示の切替 |
Ctrl + 1 | 選択項目をソロ表示/非表示の切替 |
Mayaでは数字キーを押すことでメッシュの表示タイプを変更することができます。モデルのテクスチャが表示されないぞ、というときは気づかないうちに数字キーを押してしまって表示タイプが変わっていることがあるので覚えておきましょう。
ソロ表示や表示、非表示切替もモデリングにおいてよく使います。ほかのオブジェクトが邪魔になって見えづらいときに、オブジェクトを一時的に非表示にしたいときに便利です。
ビューのショートカット4種
Space | 複数パネルとアクティブ単一表示の切替 |
Alt + B | 背景色の変更 |
F | 選択オブジェクトにカメラをフォーカスする |
アウトライナ上でF | 選択項目を開く |
SpaceキーではMayaのビューパネル形式を単一と複数視点で切り替えることができます。
Mayaの背景色はAlt+Bを押すことで変更できます。キーを押すごとに灰色や黒など数種類の背景色に切り替えることができます。モデルのシルエットをチェックするときは黒色にしてチェックすると形状のズレが分かりやすいです。
Fキーは選択オブジェクトをフォーカスできます。カメラを移動しすぎてモデルがどこに行ったか分からなくなったときにも使えます。
アウトライナ上でFキーを押すと、親子階層の中にある選択項目を一気に開くことができます。ボーンなどは階層が深くなることが多いので、アウトライナ上で指定の階層を増やすときにすばやくアクセスできます。
モデル整理と複製のショートカット5種
P | ペアレント化 |
Ctrl + P | ペアレント解除 |
Ctrl + G | グループ化 |
Alt + Shift + D | ヒストリの削除 |
Ctrl + D | 選択項目の複製 |
Ctrl + Shift + G | 選択項目の特殊な複製 |
ペアレント化やグループ化もショートカット操作ができます。データ整理の時に使えるので覚えておきましょう。
ヒストリ削除は、Mayaで操作しすぎて履歴がたまったデータを軽くするときに便利です。
ただし、アニメーション用にスキニングウェイトが設定されたモデルに使用してしまうとウェイト情報が消えてしまうので注意しましょう。ウェイト設定済みモデルには「デフォーマー以外のヒストリ削除」を上部メニューから直接実行しましょう。
Mayaでのモデル複製はCtrl+Dですばやく行うことができます。こちらもモデリングをするときによく使用するので覚えておきましょう。
シーン保存などのショートカット3種
Ctrl + S | シーンを保存する |
Ctrl + N | 新規シーンを作成 |
Ctrl + O | シーンを開く |
最後はシーン保存などのショートカットです。
基本的にはその他のソフトウェアでよくある保存のショートカット操作と同じですね。
Mayaで作成した大事なデータのためにもこまめに保存をする習慣をつけましょう。