おすすめのイラスト制作用のモニター3選【プロのデザイナーが紹介】
- クリエイター向けモニターってありますか
- イラスト制作におすすめのモニターを知りたい
- モニターの性能の違いって何?
このような疑問に答えていきます。
デジタルでイラスト制作をすることが主流となってきましたね。
デジタルイラストにおいてモニター選びは重要な要素といえます。モニターによっては発色やパネルによる見え方など様々です。
今回はイラスト制作などクリエイター向けのモニターの選び方を解説していきます。
イラスト制作以外にも3DCGや映像制作をしている方にも役立つ情報なのでぜひ参考にしてみてください。
イラスト制作用モニターの選ぶ最低限の基準 4ポイント
モニターには発色性能やパネルの違いなどがあります。イラスト制作用のモニター選びで最低限チェックしたいポイントは以下の4つです。
- 解像度:フルHD以上
- サイズ:24インチ前後
- パネル:IPSパネル一択
- グレアタイプ:ノングレア一択
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
ポイント1:解像度はフルHDで問題ない
解像度とはモニターに画像や映像を表示したときのドットのきめ細かさになります。
モニター解像度のおすすめは「1920×1080」のフルHDサイズです。私も自宅や職場でフルHDモニタを使用しています。
最近では「3840×2160」の4Kモニターも増えてきましたが、解像度が高いほどおすすめというわけではありません。解像度が高くなるとモニターに描画する量が増えるので、その分パソコンへの処理負荷も増えます。4Kモニターになるとパソコンのスペックも要求されてくるというわけです。
フルHDサイズでも見た目に問題がないので、安定した作業と見た目を考えるとフルHDサイズがおすすめとなってきます。
ポイント2:サイズは24インチ程度がおすすめ
モニターのサイズは小さすぎても細かな部分が見づらいですし、大きすぎると置き場所や価格の高さに困ります。
そこでおすすめのサイズは24インチくらいの大きすぎず、小さすぎないサイズになります。
どうしても大きめのモニターが欲しいという方は、30インチまでが不快感が少なく作業できるのでおすすめです。
我が家の55インチのモニターで実際に作業してみましたが逆に見づらかったです。作業用モニターはデカければいいというわけではないですね。
ポイント3:液晶パネルはIPS方式がおすすめ
モニターの液晶パネルには大きく3つの種類があります。
- IPSパネル:色の再現力が高く、どの角度から見てもキレイ
- VAパネル:黒色の表現がキレイだが、見る角度によって色が変わる
- TNパネル:色再現は普通で、斜めから見ると画面が暗く見える
イラスト制作用のモニターでは、IPSパネルを採用しているものが特におすすめです。というかIPSパネル一択です。
イラスト制作をするときに色塗りをすることはもちろんあるはずです。
色の再現力が高いということは、自分が表現したい色がモニター上で正しく表現されることにつながるのでイラストなどの制作を考えている方はIPSパネルのモニターを選びましょう。
ポイント4:光沢タイプはノングレアを選ぼう
モニターには2種類の光沢タイプがあります。
- ノングレア:画面の反射が少ない非光沢タイプ
- グレア:画面が鮮やかな光沢タイプ
イラスト制作用モニターでは、光の反射が少ないノングレアタイプがおすすめです。
光沢のあるモニタだと、周りの光などが反射してモニターに映し出された色が正しく見えなくなってしまうからです。
また、ノングレアのような反射が少ないモニターだと目の疲れにも優しいです。イラスト制作などでは長時間モニターを見ることが多いので目を疲れにくくするという点でもノングレアがおすすめです。
本格的なイラスト制作ではモニターの色域も重要
ガチでデザインやイラスト制作をしたいという人には、モニターの色表現機能の以下2ポイントもチェックしたい要素です。
- モニターの色域
- カラーマネジメント機能
モニター上の色再現を高める機能ですが、モニター価格も高くなってくるのでクリエイターとしての目標とお財布を天秤にかけて考えることをおススメします。
モニターの色域 Adobe RGB対応
モニターには表現できる色の範囲「色域」があります。
色域はおもに一般向けの「sRGB」とデザイナー向けの「AdobeRGM」の2種類です。
AdobeRGB対応モニターだと印刷物との適合性が高いので、広告ポスターや写真印刷をする場合におすすめです。
逆に印刷の色再現をこだわらない人やWEB上でのイラストやデザインで完結するという人は一般のsRGBモニターで問題ありません。
カラーマネジメント機能
カラーマネジメントはモニター上に表示する色を正しい色に調整することです。
キャリブレーターツールなどを使ってモニターに表現されている色が正しい色か調整します。
正直ガチのデザイナーでもない限り、ノングレアIPSパネルのモニターで表現される色で十分ではあります。仕事などで色の表現に対して本格的に意識して作業を行うならカラーマネジメント機能はおすすめです。
オススメのイラスト制作用モニター3選
イラスト制作用に適したモニターを3つ紹介いたします。モニター購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
BenQ GW2480
コスパのいいモニターを探しているならBenQの「GW2480」モニターです。価格を2万円以下に抑えつつ、フルHDでIPSパネル、ノングレア搭載なので色表現も問題ありません。
ブルーライト軽減やフリッカーフリー技術もあるので長時間の作業でも目の疲れを軽減できます。
イラスト制作用モニターに欲しい基本条件を満たしつつお財布にも優しい価格なので、迷ったらこのモニターがおすすめです。
BenQ PD2500Q
同じくBenQから、デザイナーズモニター「PD2500Q」です。
このモニターは少し価格が高くなるが、色の表現にこだわりたい人にオススメです。
IPSパネルでノングレアなのはもちろんのこと、色域がsRGB100%をカバーしているのでWEB上での色再現度が高く、デジタルイラストやWEBデザインに特化しています。
EIZO FlexScan EV2451-RBK
色表現に定評のある、石川県の会社「EIZO」。EIZOのモニターのなかでも「FlexScan EV2451」がおすすめです。
IPSパネル、ノングレア採用なので色表現がきれいなのはもちろん、縁の幅が約1mmなのでマルチモニター時の境界線部分のストレスが少ないです。
そのほかにもスタンドの可動域がかなり広いです。縦回転ができるのは地味にありがたいですね。
モニター価格はやや高めかもしれませんが、機能やスペックを少しでも重視したい方はコスパがいい商品なのでおすすめです。