イラスト上達するための正しいデッサンのやり方5ステップ

デッサンの方法
  • デッサンとは何なの?
  • デッサンやる意味ありますか?
  • そもそもデッサンの正しいやり方教えてください

絵の基礎であるデッサンについての疑問を解決します。

デッサンは絵など美術おいて基礎であるとよく言います。そのデッサンの意味や本質を理解することで、より自分の美術能力を高めることができます。

この記事では、デッサンの意味を解説したあと「デッサンのやり方」を5つのステップで解説していきます。

これからデッサンを始めようと思っているかたは是非参考にしてみてください。

目次

デッサンの意味とは?

素描(そびょう、すがき)、デッサンフランス語: dessin)、ドローイング英語: drawing)とは、物体の形体、明暗などを平面に描画する美術制作技法、過程、あるいは作品のこと。

ウィキペディアより

ウィキペディアにあるように、デッサンは平面に描画する美術技法の意味合いが強いですね。一方で、「デッサン崩れ」などのように正しい描画知識や描画能力のような意味があると思います。

つまり、デッサンの意味は以下の2つです。

  • 美術の制作や描画技法としての意味
  • 正しい描画知識や描画能力としての意味

デッサンというと美術の授業で紙と鉛筆でモチーフを描くイメージが強いですよね。それこそ瓶や植物などの生物デッサンや、モデルさんなどを描く人物デッサンなどがあります。私も美大生の時にデッサンをやった記憶があります。。。

一方で、モチーフを正しい陰影や形状をとらえて描画することをデッサン力と言うことがありますね。

技法としての意味:デッサン技法

スポーツなどで、もっと上達したいって時に基礎練習や筋トレなどのトレーニングをしますよね。絵を描くことにおいてのトレーニングが「技法としてのデッサン」というイメージですね。

デッサンはトレーニングのようなものなので特にルールなどはなく、コピー用紙に描く、ボールペンなど鉛筆以外で描くなどの自由なやりかたでデッサンをしても問題はないと思います。

デッサンの方法よりも対象物の輪郭、明暗の違いをしっかり意識しながら描くということがより大事になってきます。

能力としての意味:デッサン力

絵が上手な人は能力としてのデッサンが優れている人が多いです。一般的には「デッサン力」といいますね。デッサン力はおおまかに形と明暗の2つ能力にわけることができると思います。

形はわかりやすいです。正しい形をとらえればよいのですから。しかしこの「正しい形をとらえること」は意外と難しいですね。

球体や四角などの単純な形なら少しは正しく形をとらえられるかもしれませんが、人体など複雑な形になってくると形のデッサン力がより求められてきますね。デッサン力がないと「腕が短いでしょー」などの作画崩壊になるんでしょうね、トホホ…。

明暗は少し上級向けですかね…。光の当たり方や物体の反射率による光や影のでき方を考えないといけないので結構勉強が必要になりますね。明暗のデッサン力はリアリティを出したい人にとってとても大事な要素なので、しっかり勉強したい要素です。

デッサンのやり方5ステップ

デッサンの意味が理解できたら、次は実際にデッサンをやってみましょう!必要な道具もあまり多くないので簡単に始めることができます。

そもそもデッサンのやり方がわからない人はぜひ参考にしてみてください。

1.デッサンに必要な道具

まずデッサンを始める前に用意するものはこちらです。

  1. HやBなど様々な濃さの鉛筆
  2. 画用紙やケント紙などの少し大きめの紙
  3. モチーフ(なんでもOK)
  4. 画板、カルトン板(あると便利)
  5. 時間

鉛筆

鉛筆は一本だけではなく様々な濃さのえんぴつを用意しておきましょう。メーカはなんでもいいです。私はuniの鉛筆をつかってます。

画用紙などの紙

用紙は小さすぎなければ基本なんでもいいです。画用紙は質感がけっこう粗いので、細かいモチーフをデッサンする場合はケント紙などのほうがいいです。実際に紙を触って質感を確かめるとよりいいですね。

モチーフ

デッサンって何を描けばいいの?っていう人が多いですが、正直なんでもいいです。家にある置物や、果物、瓶、スプーンなんでもOKです。自分が学びたい質感をもつモチーフを選ぶとよりいいと思います。

デッサン人形とかをモチーフにするときは、質感よりも体の構造などの形状の部分を意識してデッサンをするといいです。正直デッサン人形をモチーフにする場合はクロッキーの方が向いているかもしれません。

そのほかあった方がいい物

デッサンをするときに画板、カルトン版があると便利です。

デッサンをするときに机に紙を置いて描こうと思っている人が多いと思います。この場合、あなたの目線と用紙が垂直にならないのであまりよくないです。そこで目線と用紙を垂直にするために大きめの下敷き、つまり画板を使うといいというわけです。

美大入試で使いましたが、画材屋などに行くと売っています。大きめのダンボールで代用するのも全然アリです。

2.描きたいモチーフを選ぶ

デッサンって何を描けばいいの?という人が多いですが、正直なんでもいいです(笑)。

家にある置物や、果物、瓶、スプーンなんでもOKです。自分が学びたい質感をもつモチーフを選ぶとよりいいと思います。

実物以外に写真をモチーフにしてもいいですが、やはり質感などは実物に比べると劣ってしまうので注意しましょう。

デッサン人形とかをモチーフにするときは、質感よりも体の構造などの形状の部分を意識してデッサンをするといいです。正直、デッサン人形をモチーフにする場合はクロッキーの方が向いているかもしれませんね。

3.実践!アタリをしっかりとる

実際にデッサンを始めてみましょう。

まずは全体をしっかり捉えて、アタリ(下書き)を描きましょう。

アタリを描くということは、まずモチーフの全体を観察するという観察力にもつながるのでテキトーに描かないようにしましょう。

4.しっかり描き込んでいく

アタリを描いた後はしっかり描き込んでいきましょう

描き方は人それぞれですが、初めは最も暗い部分から描き込んでいくといいです。なお、金属などの鋭く硬い素材を描く時は、Hなどの硬めの鉛筆を使用すると綺麗にデッサンをすることができます。

デッサンをする意味としては、絵の基礎トレーニングとして光や影の質感、その物体の構造や形状、の2つの要素を意識するのがポイントです。正しい質感やカタチを、技法としてのデッサンで学び、能力としてのデッサンを高めていきましょう。

5.デッサンの講評をする

最後は描いたデッサンを誰かにみせましょう。

意外と講評をすることを忘れがちですが、描いたデッサンを評価してもらい、そこから成長につなげることがデッサンにおいてはとても重要です。

身近な美術の先生や、絵が上手い人、またまた数日後の自分が講評をするのでもいいと思います。

デッサンを描いたら描きっぱなしだけはNGですね。

イラスト上達目的のデッサンで大切なこと

デッサンにおいて大切なことは何でしょうか。100%に近いほど同じように模写すること?早く描けるようになること?

デッサンにおいて大切なことは正しい形、明暗を理解しながら描くことです。

例えば、人間の体をデッサンするときに何も考えず漠然と描くよりは、筋肉や骨の構造があるから人体の曲線やカタチがつくられるのかということを理解しながら描くほうが上達が早いです。

参考資料などを読みながら理解を深め、デッサンで理解したことを反復するのもとてもオススメです。

著:ザリンス,アルディス, 著:コンドラッツ,サンディス
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特に「スカルプターのための美術解剖学」の本はキャラクターなどの人体を描くうえでとても勉強になる書籍なのでとてもオススメです。

まとめ:デッサンは絵の基礎トレーニング

デッサンは絵を描いたり、モノをつくったりする人たちにとって大切な基礎トレーニングだと思います。

いまからでも簡単に始めることができ、描いたぶんだけ力になるのがデッサンのいいところです。 デッサンを通して創作のステップアップに役立てていきましょう!

著:スタジオ・ものくろーむ, 編集:角丸つぶら
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デッサンの方法

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