ZBrushとは? 3Dモデリング初心者におすすめのCGソフト

zbrushとは
  • 初心者だけど3Dモデリングを始めたい!
  • ZBrushってソフトはなにができるの?
  • ZBrushはどのような業界で使われているの?

今回は3Dをはじめてみたいという方に記事を書きました。

3DCG制作に憧れている方は多いと思いますが、初心者にとって3Dモデリングは難しいイメージですよね。しかし、今回紹介する「ZBrush」というソフトはシンプルかつ直感的操作で、初心者でも簡単に3DCG作品をつくることができます。

記事前半では「3Dモデリングを始めたい方に向けて、ZBrushの解説」を紹介しており、記事後半では 「ZBrushがどのような業界で活用されているのか」をプロの目線で詳しく解説していきます。

「ZBrush」の解説を通してみなさんが3DCGに興味を持っていただけたら嬉しいです。

目次

ZBrushとは?

ZBrush(Zブラシ)とは1990年にPixologic社が開発したモデリングソフトです。

初期版では2.5Dペイントツールという微妙な位置づけのソフトでしたが現在までに様々なアップデートを重ね、多くの3DCG業界で使用されるモデリングソフトとなりました。

代表的なモデリングソフトというとMAYAや3DSMAXなどがあります。しかし、それらの代表的なソフトに比べてZBrushはスカルプトモデリング機能が特に優れています。

スカルプトモデリングってなんだ?と思いますが簡単に説明すると、粘土をこねて立体物をつくるようにモデリングができるイメージです。このスカルプトモデリングがモデリング初心者にオススメの理由でもあります。

ZBrushはそのほかにもさまざまな機能がありますので、スカルプトモデリングも含めながら機能の解説もしていきます。

ZBrushでできること

ZBrushでできる機能を簡単にまとめてみました。

  • 粘土をこねるようにモデリングができる
  • モデルに直接色をつけることができる
  • 形を維持して、1ボタンでポリゴン数を削減できる
  • ソフト上でレンダリングできる
  • 1ボタンでUV展開ができる 

けっこう機能がありますが、まだまだ便利な機能があると思います。
機能だけ見てもすごく優秀なソフトというのが分かると思います。

さきほども説明しましたが、粘土のようにモデリングをするスカルプトモデリング機能はほかの3DCGソフトと比べてもZBrushは特に優れています。

モデリングというとポリゴンをひとつひとつ組み立てておこなう難しい作業のイメージが強いですが、ZBrushのスカルプトモデリングは直感的に立体物、3DCG作品をつくることができるのでモデリング初心者に超オススメなんです。

また、色付けやレンダリングがZBrush上でできる点もオススメ理由です。

ZBrushの価格とサポート

ZBrushはPixologic公式サイトまたは、公認代理店のオーク、ボーンデジタルの3か所から購入ができます。

基本的に買い切りだったのですが、ZBrush2019アップデートから定期購入のサブスクリプション形式の販売も開始したみたいです。

  • 永久ライセンス $895(約10万円)
  • 1ヶ月間定期購入 $39.95
  • 6ヶ月間定期購入 $179.95

今のところ永久ライセンスも購入が可能なので金銭的に余裕があるなら個人的にはそちらがオススメです。

ZBrush購入後に定期的に機能のアップデートがあるのですが、ZBrushユーザーはそのアップデートを無償で受けることができます。 ほかの3DCGソフトと比べると10万円でここまでの機能と無償アップデートは、めっちゃ安いと思います!!

10万円と聞くと高いイメージを持つ方も多いと思いますが、無料体験版もあります!! こちらの記事でZBrushの無料体験についても紹介しているのでぜひ一読してみてください。

ZBrushを使う業界

ZBrushという3DCGソフトがどのようなソフトか伝わったと思いますが、ZBrushがどういう業界で使われているか気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、 ZBrushがどういう業界で使われているか紹介していきます。

映画、映像業界

CG技術が成長して最近の映画では本物と見間違うようなCGが多く使われています。そのようなリアルなCGを制作するのにZBrushが使われていることが多いです。

pixologic公式のこちらの動画では、ZBrushを使った映画などの映像作品をまとめています。

観たことある!っていう有名な映画が多いですよね。

ZBrushを使いはじめると、映画を観たときに「この3DCGモデル絶対ZBrushでつくってる!」とつい考えてしまいます。

フィギュア造形業界

フィギュア造形では主にスカルピーなどの粘土をこねてフィギュアをつくっていますが、とうとうフィギュア業界もデジタル造形の導入を始めたみたいです。

3Dプリンターの登場もあり、ZBrushでフィギュア原型を制作するいわゆるデジタル造形が主流となってきています。

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ZBrushでつくるフィギュア制作の本も増えてきています。とくに上記の本は初心者にもおすすめです。

ゲーム業界

ゲーム業界でもZBrushは様々なタイトルで使用されています!

時代とともにゲーム機のスペックも進化しており、実写と見間違うようなリアルな3DCGキャラクターや背景が登場しています。映画同様にゲーム業界でもそのようなリアルな3DCG制作にZBrushはよく使われています。

こちらも、ZBrushを使用したゲームタイトルのでも映像が pixologic公式 から公開されているのでご覧ください。

アサシンクリードなど多くの有名ゲームタイトルでZBrushが使われているのが分かりますね。

そのほかにも、モンスターハンターワールドやバイオハザード、SEKIRO、スパイダーマンなどの人気タイトルでZBrushは使用されています。

実際、私自身も会社でZBrushを使用してゲームキャラのモデルをつくっており、ZBrushがゲーム開発において主要ツールであることを実感しています

その他デザイン業界

ZBrushでモデリングしたデータをレンダリングして広告イメージに使用したり、ZBrushでプロダクトデザインを製作したりと、様々なデザイン業界でもZBrushは幅広く使用されています。

ZBrushまとめ

粘土をこねるように直感的な3Dモデリングが可能なZBrushは初心者におすすめのモデリングツールです。

シンプルな操作性ではありますが、多機能で、超リアルな3DCGモデルも作成できます。

多くの業界でも使用しているソフトなので、3DCG業界に興味がある人はZBrushを使ってみて損はないと思います。

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