ZbrushのZリメッシャーで自動リトポする方法【ポリゴンの流れを綺麗にしよう】

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Zリメッシャーの使い方
  • Zbrushで、きれいな形にモデリングがしたい!
  • Zbrushでポリゴンの流れをきれいにする方法は?
  • Zリメッシャー機能の使い方を知りたいです。

このような悩み、疑問を解決する記事を書きました。

Zbrushでモデリングをしているとポリゴンがガタガタになるという問題がよく起こりますが、自動リトポ機能の「Zリメッシャー」を活用すると簡単にきれいなモデリングができます。

この記事では、リトポの意味について解説したあとに、Zリメッシャーの使い方について詳しく解説していきます。

Zリメッシャーを活用して、形がきれいなスカルプトモデリングができるようになりましょう!

目次

そもそもリトポとは?

Zリメッシャーの機能を説明する前に簡単に「リトポ」の説明をします。

リトポとはリトポロジーの略で、ポリゴンメッシュの流れ(トポロジー)を作り直す作業の事を言います。

とくに顔などのアニメーションをするときに、ポリゴンの流れが表情筋に沿った流れをしていないとアニメーションが崩れるので、ポリゴンの流れを作り直すリトポロジーをおこなうのです。

Zbrush上ではリトポロジーを行うことで綺麗かつ作業しやすいモデルをつくることができます。

Zリメッシャーの使い方

それでは本題にはいります。

Zリメッシャーは ツール>ジオメトリ>Zリメッシャー から使用することができます。

Zリメッシャーのボタンを押すと1ボタンで自動リトポしてくれるので便利ですね。(ディバイドされたモデルをリトポすると、自動でSubDivレベルが削除されます)

Zリメッシャーの機能

Zリメッシャーにはいくつか機能やパラメータがあるので、よく使うものを表にまとめました。

操作機能の内容
グループ保持複数のポリグループがある場合そのグループを維持します。
スムーズグループグループを保持した時のグループ境界の滑らかさを0~1で調整します。
目標ポリゴン数リトポ後のポリゴン数です。初期数値の5で5000ポリゴンくらいになります。
半分リトポ後のポリゴン数を現在のモデルの半分のポリゴン数にします。
同一リトポ後のポリゴン数を現在のモデルと同じポリゴン数にします。
リトポ後のポリゴン数を現在のモデルの倍のポリゴン数にします。
アダプティブサイズポリゴン密度の均一度を0~100で調整します。基本初期の50でOKです。
カーブ強度リメッシャーガイドの影響を調整します。(後で解説)
Pペイント使用カラーでポリゴン密度を調整します。(後で解説)

とくに覚えておきたいのは目標ポリゴン数です。

リトポロジーをするということはポリゴンの流れに加え、ポリゴン数も再計算されます。数値1あたり1000ポリゴンなので、希望のポリゴン数に調整しましょう。

シンメトリがオンになっている場合は目標ポリゴン数の約2倍のポリゴン数になってリトポが行われます。

より綺麗にリトポする方法

Zリメッシャーは1ボタンで自動にリトポロジーをしてくれますが、トポロジーが綺麗にならない場合ももちろんあります。

そこでより綺麗にリトポする方法が4つあります。

  1. Zリメッシャーガイドを使う
  2. カラーでポリゴン密度を調整する
  3. ポリグループに分ける
  4. エッジを検出する

すこし応用になりますが、それぞれ解説していきます。

Zリメッシャーガイドを使う

リトポ後のポリゴンの流れをガイドで指示するZリメッシャーガイドといものがあります。 ブラシ内のZResherGuideを選択することで使用できます。

使い方は、希望のポリゴンの流れをモデルになぞるだけです。なぞってできたシマシマの線に沿ってモデルをリトポロジーしてくれます。この時、カーブ強度を0~100の間で調整することでガイドの影響度合を調整することができます。

カラーでポリゴン密度を調整する

ジオメトリ>Zリメッシャー>Pペイント使用 からリトポ後のポリゴン密度を青と赤のポリペイントカラーで調整することができます。

例えば、胴体よりも手のポリゴン密度を2倍にしたいとします。 カラー密度のスライダーを2にして、Paintブラシで手の部分を塗ります。おそらく手が薄い赤色になっていると思います。そしてZリメッシャーを実行すると、塗った手のみポリゴン密度が2倍になってリトポされます。

一部のポリゴン密度が変更されるので、目標ポリゴン数の数値とはすこし差が出るかもしれないので覚えておきましょう。

ポリグループに分ける

モデルのポリグループ境界を活用して、理想のトポロジーにリトポする方法もあります。

目や口の周りなどをあらかじめポリグループで分けておき、グループを保持した状態でZリメッシャーを実行することで綺麗にリトポロジーができます。

エッジ検出をする

2019年アップデートでZリメッシャーにエッジ検出機能が追加されました。

ジオメトリ>Zリメッシャー>エッジ検出 をオンにした状態で自動リトポをすると、角などのエッジを自動で見つけてグループ分け、またはクリース処理をしてくれます。

メカなどのハードサーフェイスモデリングにめっちゃ便利な機能です。ただし、30度くらいのなだらかなエッジだと上手く処理されない場合もあるみたいです。

Zリメッシャーで自動リトポをしよう

ZリメッシャーはZbrushの便利機能のひとつです。

Zリメッシャーでポリゴンの流れを整えることで、綺麗な造形ができたり、作業しやすいデータづくりにつながったりします。

Zbrushモデリングにきっと役に立つ機能なので、Zリメッシャーの使い方をぜひ覚えてみてください!

Zリメッシャーの使い方

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