ポーズのついた腕の描き方3つのコツ
- 腕をうまく描く方法とは?
- 腕を描くコツ
- ポーズのついた腕の描き方
この記事では腕の比率や構成を解説しながら腕の描き方について解説していきます。
はじめて人体を描くのは難しいですよね。ポーズのついたキャラクターイラストでは腕の描き方がとても重要になってきます。
腕の比率や構造を理解することで、いままでよりも上手に腕を描くことができるようになります。
腕の比率を解説
まずは人体における腕の比率を理解しましょう。
腕は、肩から肘までの長さと肘から手首までの長さが1:1の割合になっています。また、腕を下にぶらーんとおろした時に手首の位置がだいたい股下の位置と同じになります。
腕の比率は、基本的に男性でも女性でも腕の比率には差がないので覚えておきましょう。
腕を描くときは、腕を5つのパーツに分けて考える
腕は大きく5つのパーツに分けて考えることでかんたんに人体構造を理解しながら描くことができます。
- 肩の三角筋
- 上腕二頭筋(ちからこぶ)
- 上腕三頭筋
- 前腕
- 手のひら
それぞれのパーツは鎖のように交互に組み合わさっています。
筋肉のパーツが交差して組み合わさることで立体的かつきれいな腕を表現することができます。
1:三角筋(肩)
肩部分の筋肉を三角筋といいます。
三角筋の名前の通り三角形にみえる筋肉です。
男性の体を描くときは三角筋を大きく描くことで、男らしい肩を表現することができます。
2:上腕二頭筋(ちからこぶ)
上腕二頭筋は力こぶのイメージが強い筋肉です。
モノを持ち上げるときなどに使う筋肉なので、腕を伸ばしているときは筋肉が伸びており、腕を曲げたときは大きく膨らむ特徴があります。
3:上腕三頭筋
上腕の後ろ側の筋肉です。
二頭筋が丸みのあるカタチに対して、三頭筋は肘部分のふくらみが少ないのが特徴です。
モノを押すときに使う筋肉で、二頭筋とは逆に腕を伸ばした時に縮んで膨らみ、腕を曲げると伸びる特徴があります。
力の強い男性はこの筋肉がかなり発達しており、筋肉のふくらみで太い腕の輪郭線が表現されます。
4:前腕
腕橈骨筋が特徴的な前腕です。
手首に向かって筋肉のふくらみが弱くなっていくのが分かると思います。
ひじから外側の手首までは、尺骨という骨によって筋肉の境界線筋ができるので覚えておきましょう。
5:手のひら
手の描き方は過去の記事でくわしく解説しています。
手の描き方に自信がない方は下記の記事を参考に練習してみてください。
ポーズを付けた腕の描き方3つのコツ
腕の構造があるていど理解できたら、ポーズがついた腕を描いていきましょう。
今回は、ポーズのついた腕の描き方についてコツを3つ紹介していきます。
S字曲線シルエットで腕を描く
腕をまっすぐ描いてしまうとロボットのようで違和感が強くなります。
腕を描くときはまっすぐな棒のように描くのではなく、筋肉によるS字のようなカーブシルエットを意識して描くことで、よりきれいに腕を描くことができます。
さきほどの筋肉の重なりを意識しながら立体感を出してみましょう。
シンプルな骨から描く
ポーズがついた腕を描くときは、まずはじめに線で簡易的な骨を描いてから肉付けする描き方がおすすめです。
この時に意識するポイントは2つです。
- 腕の1:1比率を守ること
- 前腕の骨の下描きは尺骨による輪郭線を意識して描くこと
骨から描くことでポーズバランスの崩れを抑えて描くことができます。
腕の比率を守ることはデッサンの崩れを防ぐことにもなるので、ぜひ意識してみてください。
初めに手を描く方法
ポーズの付いた腕の描き方には先に手を描いてから描く方法もあります。
腕には、手と肩の間の中心から垂直に引いた線の延長線上にひじがあるという特性があります。
この手と肩の関係性を活かすことで、初めに手を描いてから腕を描くことができますよ。
まとめ
腕を5つのパーツに分けて考えることで、かんたんに腕を描くことができます。
その他、比率や手と肩の関係性などを意識することで違和感はすくなくなります。
腕が描けるようになると、バストアップイラストなども描けるようになるのでますますイラストを描くことが楽しくなりますよ。