体をバランスよく描きたい人のためのアタリの描き方
- アタリの描き方
- アタリのバランスを崩さない方法
- アタリを描くときのコツ
今回はアタリの描き方を紹介します。
仕事などでキャラクターを描くときにもよく使うアタリの描き方なので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めばいままでよりも簡単にキャラクターを描けるようになり、よりイラストの上達につながります。
絵を描くときの「アタリ」とは何?
まずはじめに、アタリって何?という疑問に答えていきます。
アタリとは、イラストなどの絵を描くときにバランスよく描くための「ガイド」のことです。
「下描き」と言い換えると分かりやすいかと思います。
アタリを描かずにキャラクターなどを描き始めると、バランスが崩れる原因にもなります。プロでもしっかりとアタリを描いてキャラクターを描いているので、バランスのよいイラストが仕上がるわけです。
普段から描くキャラクターなどのイラストがバランス悪いなーと思う方は、このアタリの描き方をしっかり学んでみるのがいいです。
今回紹介する人体のアタリ
こちらが今回紹介する人体のアタリです。このアタリで意識したいポイントは4つです。
- 丸や四角、三角などのシンプルな形で表現している
- 股下で区切ると上半身:下半身は1:1になる
- 上腕と前腕、太ももとふくらはぎの部分は1:1の比率になる
- 頭の横幅:肩幅は1:2になる
基本的にシンプルな図形で人体のアタリを表現しています。そのため、初心者のかたでも比較的かんたんに人体を描き始めることができます。
意識することは、それぞれの長さの比率です。比率を守ってアタリを描くことでバランスのいい当たりを描くことができます。
人体のアタリの描き方 3ステップ解説
キャラクターを描くときに使う、人体のアタリの描き方を順を追って解説します。
アタリの描き方は人によってさまざまですが、今回はわたくしが普段描いているアタリを参考に紹介していきます。
ステップ1:頭部を描く
まずは頭部を描きます。
だいたい縦:横=1:0.7~1:1くらいの割合になるように楕円で表現します。頭部が縦長になるほど大人っぽい印象になるので、キャラの印象に合わせて調整しましょう。
ステップ2:シンプルブロックで肋骨と骨盤を描く
頭部の1/3くらいの間を空けてブロックを2つ描きます。ブロックの大きさは上から2:1の割合になるように描くといいですね。
このブロックは上が肋骨、下が骨盤を簡易に表したものになります。
ポーズをつけるときにはブロック自体は曲がりませんが、ブロック同士をつなぐ線(背骨)が曲がることでさまざまなポーズをつけることができます。
ステップ3:ブロックの胴体から手足を描く
最後に手足を描きます。図のまるで描いた部分が関節で、線の部分が骨になります。
以下の点を注意して描いてみましょう。
- 「肩の関節」と「首の付け根」は同じライン上になる
- 「ひじの関節」と「肋骨の末端」は同じライン上になる
- 「手首」と「股下」は同じライン上になる
- うで、あし、はそれぞれ関節を境に1:1になる
これらの点に注意して描くことでバランスの良いアタリを描くことができます。
より上達するためのアタリを描く練習
基本的なアタリの描き方が理解できたら、さまざまな角度やポーズをつけたりしながらアタリを描いてみましょう。
胴体のアタリを様々な角度から描く練習
胴体部分のアタリは、肋骨と骨盤の2つのシンプルなブロックで描いています。
2つのブロックを組み合わせたアタリをたくさん描くことでさまざまな角度からの人体のアタリをマスターできます。
ひとつ注意点として肋骨と骨盤にあたるブロック部分は曲げないことです。胴体が曲がるときは2つのブロックをつないでいる線(背骨)が曲がることで腰が曲がった動作が生まれるので意識しましょう。
アタリにポーズをとらせてみる
胴体部分が描けるようになってきたら、アタリにポーズをつけさせてみましょう。
ポーズをつけるときにも注意したいのが本来曲がらない腕や足の骨の部分を曲げないことです。腕や足は関節部分から曲がるので、それ以外の骨を曲げてポーズをつけないように注意しましょう。
さまざまなポーズを描けるようになると、絵を描くことが楽しくなりますよ!
アタリからキャラクターを描こう
アタリの描き方が理解できたらいろいろなキャラクターを描いてみましょう。
アタリがしっかり描けていると、ポーズをつけても違和感のないキャラクターイラストを描くことができるので、いままでよりも絵を描くことが楽しくなりますよ。
下記の記事では、アタリを活用して人体を描くまでの描き方を解説しているので是非チェックしてみてください。