かんたん5ステップでキレイな目の塗る方法【瞳に命を吹き込むプロの描き方を紹介】
この記事で分かること
- 目は描けるけど、塗り方がわからない
- プロはどのように瞳を塗っているんですか?
- 綺麗な目の塗り方の方法は?
今回はこのような悩み疑問を解決する記事になっています。
今回はキャラクターの目をキレイに塗るときのレイヤー構成と実際の塗り方を紹介していきます。
実際に仕事でキャラクターの目を塗るときに使用する方法を紹介していますので、この記事を読めばプロ並みの瞳を描くことができます。
目を塗るときのレイヤー構成
目を塗るときは複数のレイヤーを使います。目の塗り方を解説する前に、今回使用する瞳のイラストのレイヤー構成を紹介します。
目のレイヤー構成は上から8枚のレイヤーで構成されています。
- 目の線画
- ハイライト
- 虹彩エフェクトのカラー
- 虹彩のキラキラエフェクト
- 虹彩の影
- 虹彩のベースカラー
- 白い部分の影
- 目の白色
8枚もレイヤーを使って目を塗るのは面倒だと思うかもしれませんが、逆にレイヤー分けをすることで簡単にキレイな瞳を塗ることができます。
加えて、あとで目の色を変えるのも簡単にできるので便利ですよ。
目の線画の描き方や虹彩、ハイライトなどの知識は下記の記事で詳しく解説しています。目の描き方にまだ自信がない人はぜひチェックしてみてください。
目の塗り方を5ステップで解説
お仕事でキャラクターデザイン、キャラクターイラストを制作するときにも使っている目の塗り方を紹介していきます。
イラスト付きで5つのステップに分けて分かりやすく解説していきます。
ステップ1:白目と瞳を塗る
それでは実際の作業を通して、目の塗り方を紹介していきます。
まずは、白目と瞳の部分をそれぞれ別レイヤーで塗りましょう。べた塗りでOKです。
つぎに、白目の影を乗算レイヤーを追加して塗ります。レイヤーはクリッピングマスクをしておくと良いですね。
白目の上部分にまつ毛によって影ができるので塗っていきましょう。このとき影のエッジはぼかし気味のほうがきれいに見えます。
ステップ2:瞳の影を塗る
白目と同様に瞳にも乗算でレイヤーを追加して影を塗ります。以下の3つの手順で塗っていきます。
- 暗めのグレー色で上からグラデーションをかける
- 瞳の下半分くらいを白でアーチ状に塗る
- 瞳孔の部分を1と同じくらいのグレー色で塗る
最初に一気に影色でグラデーションをかけます。瞳の色が暗くなるのでコレジャナイ感があるかもしれませんが大丈夫です。
2の手順で影に白を塗ることで瞳の色が見えるようになります。なお、この白いアーチの部分はカーブ部分のエッジがはっきりしていると綺麗に見えます。
最後に瞳孔の部分を影色で暗くしたら瞳の影は完成です。
ステップ3:虹彩エフェクトを描く
瞳のレイヤーの上に「覆い焼きカラー」で新規レイヤーをつくって虹彩に綺麗なエフェクトを追加しましょう。
まずエフェクト用レイヤーの瞳部分を黒で塗りつぶします。レイヤーブレンドの効果で何も塗ってないようにみえるかもしれませんがちゃんと塗られているので大丈夫です。
つぎに、白でキラキラしたエフェクトを描いていきましょう。瞳の中心から外側に向かって透明度があるブラシで描くと良い感じに描けますよ。瞳孔部分にはエフェクトを描かないように気をつけましょう。
エフェクトを通常レイヤーでみるとこんな感じです。このエフェクトを瞳レイヤーの上から「覆い焼きカラー」でブレンドするとさきほどの画像のようになります。
ちなみにPhotoshopを使っている場合、「加算カラー」レイヤーでブレンドすると同様の表現ができます。
ステップ4:エフェクトにカラーをつける
虹彩にキラキラしたエフェクトが描けましたが、カラー加工をしてより綺麗に仕上げます。
虹彩エフェクトレイヤーの上に「カラー」レイヤーをクリッピングマスクで追加します。そして、グラデーションの虹などで適当に色をつけたら虹彩エフェクトがよりきれいに仕上がります。
ステップ5:ハイライトを描く
最後にレイヤーを追加してハイライトを描きましょう。
ハイライトのレイヤーは通常でもスクリーンでもいいですが今回はエフェクトと同じ「覆い焼きカラー」で描いています。
ハイライトの描き方は光源の方向に白などで光の反射を描けばOKです。単純に白い丸でもいいですが、線で削るなどして窓からの反射のように描くとよりクオリティが上がっておすすめです。
まとめ
目はキャラクターイラストの命ともいえる重要な部分です。キラキラした綺麗な瞳のイラストはとても魅力的ですよね。
今回は、実際に私がキャラクターを描くときに使う手法を紹介しながら目の塗り方を解説しました。レイヤーを8枚ほど使いますが、慣れれば簡単です。
目の塗り方がよくなるだけでイラストのクオリティがかなり上がるのでぜひ参考にしてみてください。