
どうも、ゲームクリエイターのTUTUSIA(@tutusia_22)です。
美大を卒業後、現在はゲーム会社でデザイナーをしています。
- イラスト制作用のパソコンってどのスペックがいいの?
- ノートパソコンとデスクトップはどちらがおすすめ?
- CPU、メモリなどの用語がわからない
こういった疑問に今回は答えていきます。
最近はパソコンを使ってデジタルイラストを描くことが主流になってきました。イラスト制作用のパソコン選びってけっこう悩みます。
この記事では、いままでのデザイナー経験をふまえながらイラスト制作におすすめのパソコン選びとPC知識について解説していきます。
ノートパソコンかデスクトップパソコンか
まずイラスト用のパソコンを選ぶときに、ノートパソコンかデスクトップパソコンか悩む方が多いんじゃないでしょうか。
結論から言いますと、イラスト制作用パソコンはデスクトップパソコン一択です。
ノートパソコンは持ち運びに特化しているため、デスクトップPCに比べるとスペックが劣っておりカスタマイズ性も弱いです。また、ノートPCはモニタと本体が一体となっているため、モニターサイズが15インチくらいと比較的小さめです。イラスト制作をするときに画面が小さいと何かと不便ですよね。
イラスト制作用パソコンの選び方
イラスト制作用のパソコン選びにおいて重要になってくるのはスペックですよね。モニターも含めるとPCスペックでチェックしておきたい要素は5つあります。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- GPU
- モニター
それぞれのスペックに関して、かんたんなPC知識もふまえながら解説していきます。
CPUについて
CPUとは、パソコンの性能にあたる部分です。つまりCPUの性能がパソコンの性能といってもいいでしょう。
CPUの性能が高ければパソコンの動作も早くなりますし、イラスト制作においてパソコンが重たくなることも少ないです。
CPUのおすすめ
イラスト制作用PCのCPUは「Core i3 以上」がおすすめです。Photoshopなどのソフトになってくると少しスペックが必要になってきますので、お財布に余裕があるならCore i5以上のCPUを選ぶと問題なく作業はできます。
メモリについて
メモリはデータなどを一時的に記憶するパーツです。
勉強机で例えると、机の広さにあたります。机が広いと様々な参考書、プリントが置けるので作業効率がいいですよね。つまり、メモリ容量が大きいほどパソコンの動作が軽くなるというわけです。
メモリのおすすめ
イラスト制作用PCのメモリは「8GB以上」のものをおすすめします。
メモリが4GBでもイラスト制作ができますが、パソコンの動作の重さにストレスを感じます。実際4GBのパソコンでクリスタを使っていたことがありましたがイライラしました(笑)。2GBのメモリなんかでは作業することすら無理でしょうね。。。
ストレージについて
ストレージはデータなどの保存容量です。ストレージサイズが大きいとそれだけイラストなどのデーターをたくさん保存することができます。
基本はHDDというタイプでしたが、最近ではSSDというストレージも主流になってきました。SSDストレージは従来のHDDに比べると容量が少なめですが、転送速度がHDDより高速なのでソフトの起動など動作が早くなります。
ストレージのおすすめ
イラスト制作用PCのストレージは「500GB以上」あれば問題ないです。最近はコスパのいいパソコンでストレージが1TB以上のパソコンも多いので、正直ストレージはそこまで気にする必要はないです。
一方で、HDDタイプではなくSSDを選ぶ場合、容量が240GB以上は欲しいところです。
GPUについて
GPUは3Dグラフィックなどを描画するときに計算をする装置です。パソコンでイラストを描くときには基本的にGPUを考える必要はありませんが、クリスタの3DプレビューやPhotoshopの3D機能を使用する場合は性能を考えたほうがいいです。
GPUのおすすめ
イラスト制作用のPCでは3Dグラフィックを扱うことは少ないのでGPUは必ずしも必要ではありません。しかし、ペイントソフトの3Dモデル機能などを使用する場合は「GTX1050以上」のGPUをおすすめします。
おすすめのモニター
イラスト制作用のモニター選びには、モニターサイズや液晶パネルタイプなどチェックしておきたいスペックがいくつかあります。 モニター選びでチェックしたい要素とオススメをまとめたので参考にしてみてください。
- モニターサイズ:21インチ以上
- 光沢:ノングレアタイプ
- 液晶パネル:IPSパネル
- 色域:Webのみなら「sRGB」、印刷するなら「AdobeRGB」
モニターサイズは21インチ以上はあったほうが良いです。加えて解像度も「1920×1080」以上あると作業時の画面が鮮明に見えますのでおすすめです。
モニタパネルは光沢の少ないノングレアタイプでIPSパネルを選ぶと、画面がみやすく色の再現度が高いです。
色に関しては色域というものがあり、Webのみでイラストを使用するなら「sRGB」イラストを印刷するなら「AdobeRGB」とついたものを選ぶと良いです。パソコンで描いたイラストを印刷した時にデータの色と違う!なんてことにならないように色域に気をつけてモニター選びをしたいですね。
キーボードとマウス
パソコンを購入したけどキーボードとマウスを忘れちゃ意味ないですよね。イラスト制作においてオススメのキーボードとマウスはぶっちゃけ使いやすいものだったらなんでもいいです。
特にキーボードは、ショートカットキーを押すときに頻繁に使うのでキーが押しやすいものがいいですね。意外とゲーミング系のキーボードとかオススメです。
まとめ
イラスト制作をするためのパソコン選びについて改めてまとめました。
- CPUはCorei3以上
- メモリは8GB以上
- ストレージはSSDだとソフト起動が早い
- GPUは3Dモデルを使わないなら必要ない
- モニターは21インチ以上で色再現が高いもの
- キーボード、マウスは使いやすいものならなんでもOK
今回紹介したおすすめのスペックはあくまでも最低限必要なスペックです。紹介した以上のスペックのパソコンを使用すればもちろんより快適なデジタルイラストライフを送ることができます。
今回の記事とお財布の中身をみながら自分に合ったイラスト制作用のパソコンを見つけてみてください。