角度のついた顔を描くための3つのポイントとコツ【アオリ、フカン2つの苦手も克服】

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様々な角度の顔
この記事でわかること
  • いろいろな角度の顔の描き方
  • アオリ、フカンの顔を描くときのポイント

今回は様々な向きの顔の描き方を紹介します。

過去記事では正面顔や横顔の描き方も紹介していますので、まだ読んでない方はぜひチェックしてみてください。

今回の記事では、3Dデータも活用しながら「様々な角度の顔の描き方」について解説をしていきます。

この記事を読めば、立体的な考え方で違和感のない角度のついた顔が描けるようになるはずです。

目次

様々な角度のついた顔の描き方-3つのポイント

様々な角度からみた顔の3Dトレスデータを用意しました。

このデータをダウンロードしてトレスするだけでも、角度のついた顔がみるみる描けるようになるとは思います(※画像の保存は自由ですが、二次配布などはご遠慮ください )。

様々な角度の顔

角度のついた顔を観察して気づいた3つのポイントをまとめました。

  1. 顔が向いている方向に鼻が向いている
  2. 上下に角度がつくと耳と目鼻口の上下位置関係が変わる
  3. 斜めを向いていくと、片耳や片目が隠れていく

ポイント1:顔の向きに鼻が向く

人の鼻を図形に置き換えると、まさに三角形ですよね。

イラストとして顔を描く時に、横を向いているときは鼻の三角形は横向きになるように描きます。

上下に角度がつく時は、鼻の三角形が上、または下を向くように描くと違和感なく角度がついた顔を表現することができますよ。

ポイント2:耳の位置

角度がついた顔の描き方では耳の位置関係が重要ですね。

上を向いたときに耳と目の高さに変化が起きることから、2つの位置関係で顔の角度を表現することができます。

  • 上向きの時:目鼻口よりも耳の位置が低い
  • 下向きの時:目鼻口よりも耳の位置が高い

角度がついた顔の描き方では、目鼻口と耳の位置関係を正しく描くことが重要です。

ポイント3:角度がつくと耳や目が隠れていく

そのほか、顔に横向きの角度がつくと当然ですが反対側のパーツが小さくなって最終的に見えなくなります。

耳ではだいたい30度くらいで、目は50度くらいになると片側が見えなくなっていきます。 耳→目の順番で見えなくなっていくので覚えておきましょう。

ななめ顔の描き方はコチラの記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

などなど個人的に見つけた気づきをいくつかあげてみましたが、みなさんもそれぞれの気づきを見つけてリストアップしてみてください。たくさんみて、観察することで、さまざまな角度の顔の描き方に活かされてきます。

もし、この段階で顔を描くのが難しいなと感じた方は、初心に戻ってこちらの記事を参考に基本的な顔の描き方を学んでみるのもいいですね。

それではつぎに、上向き、下向き、それぞれの角度の顔の描き方についてもう少し詳しく解説していきましょう。

上向き、アオリ顔の描き方のコツ3つ

上を向いたときの顔の描き方について考えていきます。ちなみに、上向きの顔は「アオリ」という言い方をするので覚えておきましょう。

まず、上向き(アオリ)顔の描き方のコツ、重要なポイントを3つまとめてみました。

  1. 鼻の下、顎の下のゾーンが見える
  2. 顎のラインが顔のシルエットのなかに含まれる
  3. 耳の位置が目鼻口よりの下側にみえる

コツ1:鼻下、あご下のゾーンを描く

顔が上を向いているとき=顔を下から見ているわけなので、正面からあまり見えない鼻の下や顎の下のゾーンが見える状態であることがわかります。

だいたい、鼻や顎の部分に三角形のカタチがあるのがわかるでしょうか(イラストの水色で塗られた影の部分)。

その三角形の部分が鼻または顎の下のゾーンにあたるわけです。

線画で描いてもいいですし、うすく影をいれるだけでも上向きの顔を上手く表現できます。

コツ2:あごのラインを頭のシルエット内に含める

上向きアオリ顔の描き方では顎のラインも重要です。

顔のシルエットのなかに顎ラインが含まれるので、間違った顔のカタチを描くことがないように描き方に気をつけましょう。

上向きの顔ではアゴラインによるアゴのシルエットは浮かび上がりません。

正面や下向き(フカン)の顔では、顎のラインで顔下半分のシルエットを描くことができるので勘違いしがちですが、上向きの顔ではアゴのシルエットが出ないのでイラストも確認しながら覚えておきましょう。

コツ3:耳の位置が目鼻口よりも下側にくる

耳の位置はさきほどの気づきと同様ですね。

顔に上下の角度がつくと耳と目鼻口の位置関係が変化するので、パーツの位置関係を意識して描くことが重要なコツです。

下向き、フカン顔の描き方のコツ3つ

下を向いたときの顔の描き方について考えていきます。ちなみに、下向きの顔は「フカン」という言い方をするので覚えておきましょう。

こちらも、下向き(フカン)顔の描き方のコツ、重要なポイントを3つまとめてみました。

ふかん顔
  1. 顎ラインのシルエットは確認できる
  2. 背中のシルエットが顔と重なる
  3. 耳の位置が目鼻口よりも上側にみえる

コツ1:あごラインで顔下半分のシルエットを描く

さきほどの上向き(アオリ)顔では、顎ラインが顔のシルエットとして確認できませんでした。

しかし、下向き(フカン)顔では顎のラインが顔のシルエットとして存在しているのが確認できますね。

下向き(フカン)顔では、正面顔と同様に顎のラインで顔のカタチを描くことができるので、上向き(アオリ)顔よりも描きやすき向きの顔だと思います。

コツ2:顔と背中のシルエットが重なる

顔が下を向いている=顔を上から見ているわけなので、角度がつくほど顔と背中(体)のシルエットが重なっていくのが分かると思います。

かなり角度のある下向き(フカン)顔なのに、顔と背中のシルエットがまったく重なっていないと不自然で、デッサン的にも違和感がめっちゃあるので気をつけて描きましょう。

コツ3:耳の位置が目鼻口よりも上にくる

これの点も上向きアオリ顔の時と同じコツになります。

顔に上下の角度がつくと耳と目鼻口の位置関係が変化するので、パーツの位置関係を意識して描くことが重要なコツです。

まとめ

くりかえしにはなりますが、さまざまな角度の顔の描き方のコツをおさらしましょう。

  • 上下に角度がつくと耳と目鼻口の上下位置関係が変わる
  • 横に角度がつくと耳→目の順で片方が隠れていく
  • 上向き(アオリ)顔では顎ラインが顔シルエットの中に含まれる
  • 下向き(フカン)顔では顔と背中のシルエットがより重なる

角度がついた顔の描き方になると、とたんに平面的ではなくなるので難易度が高いと感じる人が多くなります。たしかにプロでも角度の付いた顔の描き方は苦労します。

もしフリーハンドで難しいと感じた方は、最初に書いてあるように上の画像をトレスして、様々な角度の顔の描き方に慣れてみましょう!

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